バリ取り機導入
この度、本社工場にバリ取り機を導入しました! 今まで全て手作業で行なっていましたが、今後は機械が自動でやってくれます!やった〜!
と、製造部のメンバーから熱烈な歓迎を受けています。
今回はこの新しい仲間をご紹介します。
バリ取りとは
バリ取りは糸面取りとも呼ばれ、板金加工において必須の工程です。そもそも、何故バリ取り(糸面取り)が必要なのでしょうか?
主な理由は2つあります。
1. ユーザーの怪我を防ぐため
金属や樹脂の加工をすると、切断面などにバリが生じます。少し母材が盛り上がったり、微小な金属片が付着して尖った部分ですね。これが意外にも鋭利でして、素手で触っていると怪我をしてしまいます。ユーザーの皆様をそのような怪我から守るために、バリ取りをします。この理由が最重要です。
2. 製造工程に支障が出ることを防ぐため、また品質維持のため
バリは加工工程において意図せずできてしまう、設計図面にはない部分です。バリが邪魔になってその後の工程に進めないというような事態も起こりえます。仮に進めたとしても、意図した通りに組み込めなかったり完成品のサイズが若干変わってまうなど、品質の著しい低下を招きます。これもバリ取り工程が必要不可欠である理由です。
手作業によるバリ取り
通常、バリはサンダーで削ります。この作業ですが、単純でありながら時間もかかり、根気強さが必要となります。また、ここだけの話ですが、作業者の性格と器用さによって仕上がりが違います。並べてみなければ気付かないレベルではあるものの、やはり細かい作業が苦にならないタイプだと非常に美しく、そうでなければ普通の仕上がりになる訳です。
この、時間と労力を要するバリ取り作業を自動化し、仕上がりを均一にできないだろうか、と考えられたのがバリ取り機なのです。
導入設備紹介
モデル | オーセンテック AUDEBU 1000 (オーデブ1000) オーセンテック社製品ページ |
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加工物最大高さ | 20 mm |
加工物最大幅 | 1000 mm |
ブラシ取付個数 | 6 |
ブラシ回転スピード | 400 - 1200 rpm |
ブラシ旋回スピード | 5 - 16 rpm |
ベルトスピード | 0.3 - 12 m/min |
集塵吸込み口 | φ 250mm |
送風機吐出口 | φ 250mm |
このバリ取り機は、ブラシが回転することによってバリを除去するのですが、R面取りも可能!( R面取り : 角を丸く削ること。他に、斜め45°で角を落とすC面取りという方法もあります。)
ブラシの昇降が機械式であるため、空圧式のように粉塵が舞い散る心配もありませんし、ブラシの交換もワンタッチで工具が必要ありません。作業者に優しい設計ですね。
バリ取り前とバリ取り後の写真を比較してみましょう。
バリ取り後の写真を見ると、バリだけでなく焼け跡も削り取られているのが分かります。美しいですね。手作業と変わらない仕上がりです。
製造工程の効率が大幅にアップすることを期待しています。