スリットセーバーとは?

“2つ”の機能を兼ね備えたハイブリッドモデル

◆固液分離機構
固液分離装置とは、一般的に工場排水処理・畜産施設汚泥処理、そして産業排水処理時のし渣除去・汚泥濃縮で用いる設備です。従来装置は濾過部が目詰まりしやすく、処理能力を維持する為には定期的に逆洗浄水を用いて目詰まりを解消する必要があります。この問題を解決する為、弊社が開発したのがスリットセーバーです。独自のセルフクリーニング機能により逆洗浄が不要であり、低LCC(ライフサイクルコスト)、導入コスト軽減、省スペース化に成功しました。

◆汚泥脱水機構
スリットセーバーは「汚泥脱水機」としても使用可能です。独自の圧搾方法で汚泥の含水率を下げることにより、排出汚泥量を削減します。また、排出ケーキは堆肥、セメントの原料としてリサイクルされる事例もあり、3R( Reduce・Reuse・Recycle)に貢献します。

スリットセーバーの制作風景

スリットセーバー用途・導入事例

ポイント1

家畜排水

用途・導入事例
  • 養豚糞尿夾雑物除去
  • パーラー排水夾雑物除去

ポイント2

工業排水

用途・導入事例
  • メタン発酵槽後夾雑物除去
  • メタン発酵槽前夾雑物濃縮
  • 食品排水夾雑物除去
  • グリストラップ夾雑物除去
  • 野菜カットくず固液分離
  • 水産加工場排水夾雑物除去
  • 食肉加工場排水夾雑物除去

ポイント3

公共下水道・し尿処理場 他

用途・導入事例
  • 下水汚泥夾雑物除去
  • 破砕生し尿夾雑物除去
  • 浄化槽汚泥濃縮・夾雑物除去
  • 回分式汚泥濃縮
  • 嫌気性消化汚泥濃縮

スリットセーバーの
特徴と導入のメリット

STEP.01

導入Introduce

Point ▶ 従来型装置の約1/3となる、“省スペース設計”

MERIT.001-1

スリットセーバーは設置に広いスペースを必要としません。また、運転中の振動・騒音が極めて少なく、防音や緩衝に特別な配慮も不要です。このため、既存のスペースに対してお客様のご要望に合わせた柔軟な設備設計・設置が可能となります。

STEP.02

運用Operate

Point ▶ 目詰まりしない“安定した処理能力”

MERIT.002-1

研電社独自の機械的洗浄機構(セルフクリーニング)で、濾過面の目詰まりを防ぎ、運転中の逆洗浄水が不要です。濾過面の目詰まりに起因する処理能力の低減もなく、安定した連続処理が可能です。

スリットセーバー セルフクリーニング機能の構造

■逆洗浄不要

独自のセルフクリーニング機能により、運転中の逆洗浄が不要です。水の消費を抑えることができ、費用面はもちろん環境にも優しい設計となっています。

■静音・低振動・省電力設計

楕円盤を回転させるモーターに負荷がかかりにくい設計のため、小型モーターを採用しています。大型モーターを搭載した機器より騒音と振動が少なく、消費電力も約1/10まで抑えることに成功しました。

STEP.03

廃棄物処理Waste treatment

Point ▶ 汚泥性状の変動にも対応可能。容易な運転管理

MERIT.003-1

スリットセーバー導入の一例(家畜排水)

楕円板の回転速度と圧搾板の圧力を調整することで汚泥の性状の変動にも対応可能。複雑な調整は不要です。

例えば、処理能力を重視した運転をしたい場合は、楕円板の回転速度を上げ、圧搾板の圧力を下げることで処理能力が向上します。
逆に含水率を低減したい場合は、楕円板の回転速度を下げ、圧搾板の圧力を上げることで含水率を低減させることができます。

加圧することでろ液に固形物が大量にリークする性状であれば、圧搾板の圧力を下げることで、ろ液の清澄性を向上させることができます。

スリットセーバーは固液分離装置、汚泥脱水機として様々な業種で導入されています。

導入事例

  • 家畜排水
  • 廃油(グリストラップ、機械油など)
  • 工場排水
  • プラスチックリサイクル洗浄排水
  • 食品残渣 他
STEP.04

メンテナンスMaintenance

Point ▶ 充実したアフターサービス

MERIT.004-1

構造がシンプルで、異常の早期発見が可能です。また、消耗部品はモジュール交換で対応する為メンテナンス性が高く、迅速な復旧が可能となりました。
消耗部品は社内製品で共通化しており、安価で安定した供給体制を確立しています。

製品の不調を感じたら故障診断ツールをご確認いただき、解決しない場合はお問合せください。

スリットセーバー濃縮・固液分離仕様 型式一覧

*1 簡易圧搾板を外した濃縮処理量です

型式 公称処理幅
[mm]
楕円板列数
[列]
モーター
[kw]
汚泥処理量 *1
[kg-DS/h]
(清水換算流量参考値:m3/h)
機器重量
[kg]
SN-38 280 8 0.2 30 (15) 60
SN-412 380 12 0.4 55 (30) 250
SN-612 580 12 0.4 100 (45) 290
SN-712 680 12 0.75 140 (50) 730
SN-912 880 12 0.75 200 (65) 820
SN-1212 1180 12 0.75 300 (144) 970

本体標準機種 : 目開き1.0㎜, モーター 3φ200V
*処理能力は簡易圧搾板を使用しない重力濃縮時の参考値となります。
*寸法・電気容量・機器重量はあくまで参考値であり、予告なく変更になることがございます。
*その他特殊仕様 (目開きサイズ変更、洗浄ノズル、モーター塗装等) につきましては都度お問い合わせをお願い致します。

スリットセーバー濃縮・固液分離仕様 寸法表

スリットセーバー濃縮・固液分離仕様寸法図
型式 W
[mm]
L
[mm]
H
[mm]
SN-38 585 971 435
SN-412 685 1307 435
SN-612 885 1307 435
SN-712 1134 1946 700
SN-912 1334 1946 700
SN-1212 1634 1946 700

*型式をクリックすると外形参考図をダウンロードしていただけます。

凝集脱水もスリットセーバーにお任せ下さい!

PRODUCT

汚泥脱水機 スリットセーバーシステム

脱水機仕様のスリットセーバー、凝集剤の選定、自動溶解装置など付帯品を含めてトータルでご提案させていただきます。お気軽にお問合せください。

無料製品シミュレーションはこちらからDiagnose

排水量、汚泥濃度、処理時間から最適な機種がひと目で分かる、無料製品シミュレーションをご用意しました。
シミュレーション結果を用いたお見積りなら、より正確なご案内をさせて頂く事ができますので、
お問合せ前にぜひご利用ください。

ページトップへ戻る