超低含水率化脱水ユニット「スリットセーバー+電気浸透脱水機」1号機の納入紹介!
脱水機メーカの設計者は、
「どうやったら含水率が下げられるか!」
と仕事中、食事中、お風呂の中、寝る前、夢の中と常に考えているものです。
(注 : 個人差はあります)
2050年カーボンニュートラル、維持管理費の削減の観点から汚泥の減容化(低含水率化)は非常に重要です。
研電社は、
脱水ケーキの量を半減するぞ! それには含水率60%だ!
ということでいろいろ模索してきました。
そんな中、先のブログ(2023年1月6日「脱水ケーキを半分に!」)でも紹介しましたように、弊社のスリットセーバーと電気浸透脱水機のコラボ品を1年前から開発してきました。
今回はその第1号機がなんと日本ではなくお隣の韓国に納入できましたので紹介します!
現場は化学工場の産業排水です。
既設はフィルタ―プレス脱水機を使用している現場で、その空スペースにスリットセーバーと電気浸透脱水機を配置し、それぞれの機器をコンベヤで接続する配置となりました。
う~んなんとも立体的だぁ~
では処理状況を見てみましょう
汚泥濃度は約3%TS、汚泥流量は約1.3m3/h、固形物処理量は約40kgDS/hです。
凝集槽に汚泥とポリマを投入し、適度な攪拌により凝集フロックをつくります。
凝集汚泥はスリットセーバーに自然流下され、楕円板により転がされて濃縮・搬送し、後段の圧搾板により加圧され1次脱水されます。
スリットセーバー(1次脱水)の脱水性は非常に良好で、出口のケーキ含水率は約71%でした。
その後、無軸のスクリューコンベヤで2次脱水の電気浸透脱水機へ搬送されます。
電気浸透脱水機(2次脱水)の出口ケーキ含水率は約60%となりました。
その後、無軸のスクリューコンベヤで既設のヤードに搬送されます。
貯留ヤードの脱水ケーキの状況です。
左側はスリットセーバー+電気浸透脱水機後のケーキ(含水率 約60%)、右側は既設フィルタプレス脱水機のケーキです。含水率は運転状況により変わるため約75~85%(平均約80%)とのことです。 電気浸透脱水機のケーキは含水率が低いため搬送中に砕かれ小さくなるため嵩比重も大きくなり、搬出車両の荷台の容積も小さくなりますね。
最後に一連の動画を参照ください!
性能まとめ
客先仕様 | |
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処理量 | 40kgDS/h (2m3/h x 2%TS) |
含水率 | 66%±4% |
試運転結果 | |
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処理量 | 40kgDS/h (1.3m3/h x 3%TS) |
含水率 | 60%未満 |