コロイダルシリカ排水 固液分離システム受注

静岡県のお客様の設備増設にあたり、コロイダルシリカを粉末凝集剤で凝集させ、固液分離するスリットセーバーシステムの3機目を納入させて頂くことになりました!

既設のスリットセーバーシステム

『コロイダルシリカ』という言葉を初めて聞いたという方もいらっしゃるかも知れません。この物質、何に利用されているかと言いますと、半導体シリコンやガラスの研磨です。
近年、半導体の供給不足が問題になっていますが、半導体は、パソコンのCPUから冷蔵庫などの家電にいたるまで私たちの生活に欠かせない製品に必要な部品であり、その製造工程で用いられるコロイダルシリカもまた、必要不可欠な物質であると言えるでしょう。

今回、お客様は、半導体関連品の製造が好調なため、排水量増加に伴う汚泥処理能力UPが目的で増設を決定なさいました。

コロイダルシリカの特性

コロイダルシリカとは、シリカコロイド粒子が水等の液体に分散したもので、コロイドの粒子径により透明度が異なります。これは、光が光の波長よりも粒径の小さい粒子にぶつかったときに起こるレイリー散乱によるものなのだそうです。粒子径が大きくなるほど散乱強度が強くなるため、肉眼ではより白く濁って見えるようになります。

一般的に、コロイド粒子は1µm以下のサブミクロン領域の粒子の散乱が極大となり、白色度が最も強くなるようです。コロイダルシリカにおいては、粒子径30nmを境に30nmを超える粒子は液が白濁し、この白濁は粒子径が大きくなるにつれ強くなる一方、粒子径が30nm以下では粒子径が小さくなるほど透明に近づいていきます。

要は「見た目ではわからない汚濁物質」というわけです。
主に半導体製造工程での精密研磨剤・CMP(化学的機械的平坦化)用途で利用され、処理排水中に含まれており、固液分離が必要です。

粉末凝集剤『アクアセーバー2000』によるコロイダルシリカ排水凝集テスト

処理動画

凝集剤も研電社製の粉末凝集剤『アクアセーバー2000』を使用しています。
処理量:3~3.5㎥/hr(20~25㎏DS/hr)

導入事例動画一覧ページより、様々な業種における多様な汚泥・排水の処理動画がご覧頂けます。

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