KDS藻刈機

研電社は環境関連事業を専門とし、主として排水処理工程で使われる固液分離機、汚泥脱水機を開発・製造・販売している会社です。
しかしながら、かつては別の機械を作る会社として知られていました。
それは「藻刈機」です!
これも環境関連ですね。
地元の皆さんからは今でも「あの藻刈機作ってる会社」と言われることがしばしばあります。その度に「いや、最近は作ってないです」とご説明していたのですが、この度ご注文を頂きまして久しぶりに制作しました!
藻刈とは
空き地や耕作放棄地など、人の手が入らない土地は瞬く間に雑草が生い茂るように、河川や湖も水草が増殖します。水草が増えすぎるとどうなるでしょうか?流れが悪くなったり、悪臭が発生したり、船の進行の妨げになったりなど、様々な問題を引き起こします。農業や漁業に従事していない限り意識することは少ないですが、この藻(水草)を刈り取って河川や湖を良好な状態に保つことは私たちが生活する上で重要な作業なのです。自治体によって管理されていますので、皆さまも川や湖で何やら作業をしている光景を目にされたことがあるのではないでしょうか?
この藻刈は以前は手作業で行われていました。しかしながら、あの胸まである長靴(チェストハイウェーダーというらしいです)を身に付け、鎌で刈り取る作業は相当な労力を要することが想像に難くありません。この負担を大幅に軽減する「藻刈機」、「藻刈船」が開発され、全国の自治体で導入されています。
KDS藻刈機
研電社の藻刈機は、沼地、河川等の水生雑草の防除を目的として製作された、水陸両用、陸水環境マシンであり、現在各方面で活躍しています。
前後にあるドラムに取付けられたカッターによって水草を刈り取る構造となっており、主要部は全てステンレス製です。腐食に強く、且つ強度バランスを十分に考えた無駄のないフレーム構造です。操作は二つの油圧ポンプを使用し、簡単なレバー操作でスムーズな運転が可能です。
創業者が開発・製品化したもので、発明大賞を受賞しています。
さて、久しぶりに制作した藻刈機。どのような仕上がりでしょうか?



今回制作したのものは鮮やかな赤で塗装されていますが、お客様のご希望の色に変更可能です。
少し動かしてみたところをご覧ください。社長が、開発当時風(1960-70年代)の服とメガネで座ってみました。昭和を感じて頂けますと幸いです。
皆さまのお近くでも、研電社の藻刈機が活躍しているかも知れません。