スリットセーバー開発と研電社の歴史 vol.3
前回はこちら スリットセーバー開発と研電社の歴史 vol.2
詰まらない金網
スクリーンの目詰まりを防ぐ機構として、初代社長が開発したのが「詰まらない金網」でした。
最初に、ステンレスの板に狭い間隔で溝(スリット)を掘り、
正円のプレートをその溝で回転させました。
このユニットをいくつか並べて金網の形にしました。
上部から排水を入れると下部に濾液が落ち、固形分は少しずつ排出方向へ搬送される仕組みです。
特許を取得。
しかしながら、やはりスリットに固形分が少し溜まってしまっていました。その後、初代社長は体調を崩し、開発はここで一旦ストップすることとなりました。
「詰まらない金網」からスリットセーバーへ
当時、各種省力自動機開発を主に手掛けていた先代社長でしたが、「更に良いものが出来るのではないか」と、この『詰まらない金網』開発を引き継ぎます。
まず、並列している円盤が重なるよう、円盤の配置を変えてみました。すると、スリット周辺の固形分の蓄積は解消されましたが、固形分を排出シュートへ搬送する能力が不足しており、「手間のかからない固液分離装置」とは呼べません。
フィルター上の固形分をスムーズに動かすにはどうしたら良いのか?模索の日々が始まります。常に頭の片隅にはスクリーン。
新技術や製品の開発には、意外な場面での思いつきがエピソードとして語られることが多いですが、スリットセーバーの場合も例外ではありませんでした。
更に続きます